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SECへの新たな申請によってビットコインETFの夢は今も生きている

ETFの提供会社は規制当局の暗号を解読して、ビットコインに裏付けされた初の上場取引型金融商品を生み出す道筋が開かれたと信じている。だが、顧客の費用はかさむだろう。

水曜日にヴァンエック・グローバル社(Van Eck Associates Corp.)とソリッドXパートナーズ社(SolidX Partners Inc.)は米国証券取引委員会(SEC)に対して、ビットコイン連動型ETPの上場要請書を提出した。ファンドは現物の裏付けをもつ。現物のビットコインを保有するということだ。また、会社によれば、暗号通貨の消失や盗難には保険がかけられるという。

1月にSECはおよそ10件の暗号通貨連動型商品の申請を引き下げるよう各社に要請した。昨年にはウィンクルボス・ビットコイン・トラスト ETFの申請を棄却している。ソリッドXとヴァンエックもファンドの上場を申請した会社だ。両社は合同での新たな要請に際し施した変更により、規制当局の懸念に対処できたと信じている。ソリッドXのダニエル・H・ギャランシー最高経営責任者(CEO)によると、1口当たり価格を引き上げ、また、価格が規制下にある取引会社の価格に基づくようにした。

「さまざまな所見から判断して、規制当局は現時点では個人投資家が利用できるETFを懸念しているようです。時間が経てば変わるとは思います。しかし、現時点では、機関投資家のみを対象とする商品から始めるのが適切です」と、電話インタビューのなかでギャランシーが語った。

ビットコインETFへの期待は昨年CMEグループとCBOEグローバル・マーケッツがビットコイン先物を上場した後に高まった。SECが主要取引所での金融商品取引に連動したファンドを承認するかもしれないと投資家が推測したためだ。しかし、その期待は外れた。規制当局はボラティリティの高さや市場の厚みの欠如を、また、規制の緩いプラットフォームでの取引や価格形成を、懸念していることを表明した。

「どのような形にせよビットコインETPの今年中の承認はないのではないかと今でも疑っていますが、虎穴に入らずんば虎子を得ずです。それに、ヴァンエックのこの格別の奮闘は将来的には引き合う可能性があります」と、ブルームバーグインテリジェンスのETFアナリスト、エリック・バルカナスはいう。

ソリッドXとヴァンエックはこれらの懸念に対処するため、ヴァンエック・ソリッドX・ビットコイン・トラストの価格を、米国商品先物取引委員会の規制を受ける米国金融機関の店頭取引を追跡する指標に基づかせることを考えている。ニューヨークに本社を置くヴァンエックの子会社に当たるMVISが、指標を整理し、1日を通じて更新価格を発表する。

ヴァンエックは450億ドル以上の資産を監督し、70種類以上の上場取引型金融商品を管理している。ソリッドXはニューヨークに本社を置くフィンテック企業で、暗号法ソフトウェアと資本市場商品を開発している。

25ビットコイン
承認された場合、商品価格は1口当たり25ビットコインとなり、水曜日の価格で約188,000ドルに相当する。機関投資家に対象を絞るためだ、とギャランシーは述べた。この価格は大部分のETFの1口当たり価格と2桁違う。ETF業界は従来は個人投資家に重点を置いてきたが、それが変わることになる。

両社はファンドの手数料をまだ決定していない。だが、ギャランシーによれば、他のETFより高額になるだろうという。暗号通貨取引に伴う追加リスクや厄介な問題を処理しなければならないためだ。

ソリッドXがビットコインの保管を担当するが、コールドストレージソリューションと呼ばれるものを利用する。所有権を表す暗号として作用するいわゆる秘密鍵がオフラインで保持される方式だ。ファンドは1つ1つ保険会社のシンジケートによる保険がかけられる。ただし、保険会社については明らかにしなかった。

ヴァンエックは従前にビットコイン先物に基づくETFを申請している。現物を裏付けとするビットコインETFは、ビットコインの現物価格をより忠実に追跡するため魅力的なものになる、と同社トップのジャン・ヴァン・エックは語った。ヴァン・エックもソリッドXのギャランシーもビットコインを所有していると明言した。

 

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