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100万ドルの住宅、ブロックチェーンで売却されるアメリカ史上初の家に

グリーンベイ・パッカーズのファンにとっては理想的な立地の1000平方フィート(約93平方メートル)の家も、最近まで時価は264,000ドルだった。

物件はグリーンベイ・パッカーズの地元スタジアムの駐車場に直結した6つの住宅の一つ。

 

グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)のファンにとっては、彼らの拠点であるランボー・フィールド(Lambeau Field)のすぐ隣に住めるという魅力の家ですが、暗号通貨だと100万ドルを支払わなければなりません。

「パッカー・ハウス」と呼ばれる6件のうちの1つであるこの住宅は、NFL(全米アメリカンフットボールリーグ)に属するパッカーズの本拠地の駐車場に直結しています。

寝室が3つの本物件は、グローバル不動産市場であるプロピー(Propy)によると、ブロックチェーンで売りに出されるアメリカ史上初の家となりました。この家は現在、Facebookの役員でありグリーンベイ出身のクリス・マーフィ(Chris Murphy)氏が所有しています。

Propyの経営責任者ナタリア・カラヤネヴァ(Natalia Karayaneva)氏によると、「マーフィ氏は暗号通貨の熱狂的ファンで、ビットコインを推進するために資金を使おうとしています。」

とはいえ、約1000平方フィート(約93平方メートル)の本物件に付けられた100万ドルの価格は、魅力的な場所とはいえ法外です。

不動産ウェブサイトのヅィロー(Zillow)が最近付けた時価は256,000ドルをわずかに超えるにとどまり、2016年における税額計算上の時価は264,000ドルでした。

物件(赤枠部分)の裏側は、グリーンベイ・パッカーズのホームスタジアムであるランボー・フィールド(黄枠部分)の駐車場に隣接。

 

ブロックチェーンとは、デジタル化された公開型台帳システムであり、検証可能な暗号化セキュリティ機能により人の手を借りた帳簿管理を不要にしたものです。

この技術が、ビットコインを含むデジタル通貨の基盤となっています。

「今、暗号通貨の百万長者や億万長者は多数存在しており、彼らは資産の多様化を目指しています。不動産はポートフォリオの多様化という点で最高のオプションです。」 オンライン不動産市場「Propy」の最高技術責任者、アレックス・ヴォロシン(Alex Voloshyn) 今回の売り出しは、Propy主導によるイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーン初の試みとなった、ウクライナにおける不動産売買に次ぐものです。

ウクライナでの取引では、テッククランチ(TechCrunch)の創設者であるマイケル・アリントン(Michael Arrington)氏がキエフの6万ドルのアパートを購入したことがウォールストリートジャーナルで報じられました。

取引はスマート契約上で行われ、ビットコインの競合相手であるEthereumと、Propy独自のデジタル通貨であるPROにより取引されました。

売り出しに先立ち、ウクライナ政府は権原の記録処理が完全にデジタル上で一体化できるよう法律を整備したため、本取引における不動産の権原はサイバー上の台帳に登記されたことになります。

 

パッカー・ハウスの売り出しに当たり、Propyはウクライナで用いられたスマート契約の枠組みを米国法と州法に準拠させるよう調整しました。

様々な関係者がこの取引の枠組みに参加しますが、権原会社もその一つであり、本取引を通常の売買と同じように登録します。

Propyの最高技術責任者、アレックス・ヴォロシン氏によると、本件売買はEthereumのメインネット(MainNet)上で行われる予定で、こうした取引がハッカーの攻撃対象になりやすいことを鑑み、数多くの安全措置が取られています。

「多額の暗号通貨の移動は、実はそこまで安全ではありません」とヴォロシン氏は説明します。

「なので、独自の方法で安全な取引を確保します。」 取引の安全性を確定するトークン化においては、マルチシグネチャ(multi-signature)による検証と変更不可能な証明書が用いられます。

資金が正しい場所に送られるよう、秘密鍵へのアクセス検証のために、まず買主はランダムに生成された金額を売主に送り、売主は金額の受け取りを確認します。

ヴォロシン氏によれば、これは消費者が銀行に直接預金口座を作るときの手続のようなものです。

本取引は、ブロックチェーンによる住居の売買という意味においてはアメリカ史上初ですが、暗号通貨を用いた不動産取引はもっと前から行われています。

ニューヨークに拠点を置くマグナム不動産会社(Magnum Real Estate)は今年、本件に先立ち、住宅の売買においてビットコイン(BTC/USD: +3.30%)を受け付けることを発表し、現在、マンハッタンのコンドミニアムが全額暗号通貨で購入されています。

 

現在、不動産業界で多くの業者が暗号通貨を受け入れているのは自然な流れです。

ヴォロシン氏は「資産の多様化を目指す暗号通貨の百万長者や億万長者は多数おり、不動産はポートフォリオの多様化という点で最高のオプション」と言います。

ブロックチェーン上で不動産売買を行うことのその他の利点としては、売買に関与する仲介の数を減らせることで、取引が迅速化し、余計な手数料も幾分か削減できることが挙げられます。

目下、ブロックチェーン上での取引はローン抜きで行われているため、資金の貸主のプラットフォーム参加もありません。

カラヤネヴァ氏によれば、ローンもまたPropyが数年越しで実現を試みていく企画の一つです。

「この件については数社の協力を得ており、早ければ今年中に何らかの結果を出すつもりです。通常の貸し手とはならない可能性もあります。暗号通貨の銀行も進化しているため、暗号通貨による融資の提供が可能になるかもしれません。」

 

 

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